歯肉形成 症例画像
主訴 | 歯茎下がりが気になる |
---|---|
診断結果 | 歯肉退縮 |
治療内容 | 歯肉移植 |
治療後経過 | 経過良好 |
治療期間 | 3ヶ月 |
治療費用 | 8万円 |
リスク・副作用 | 外科的侵襲がある |
主訴 | 歯茎下がりが気になる |
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診断結果 | 歯肉退縮 |
治療内容 | 歯肉移植 |
治療後経過 | 経過良好 |
治療期間 | 3ヶ月 |
治療費用 | 8万円 |
リスク・副作用 | 外科的侵襲がある |
歯肉形成(ガミースマイル治療)とは
歯肉形成とは、笑った時に上側の歯茎が目立って見える「ガミースマイル」などを治療する施術です。
はっきりとした定義はされていませんが、笑った時に3mm以上の歯茎が見える場合、ガミースマイルと定義されることが多いです。
具体的な治療方法としては、電気メスやレーザーなどを用いて歯肉を切除することで形を整えていきます。
切除範囲は2~3mm程度ですが、局所麻酔を行うため、痛みについて心配する必要はありません。
傷跡も目立ちにくく、ダウンタウンもほとんどないため、比較的手軽にできる施術となっています。
これまでのガミースマイル治療は顎の骨を切るといったアプローチが主流でしたが、現在は歯肉部分の切除などで、歯科医院でも手軽に治療できるようになりました。
ガミースマイルは必ず治す必要はありませんが、コンプレックスの解消により日々のストレス軽減や自信をつける効果などが期待できます。
歯肉形成はこんなお悩みの方におすすめです
- 歯ぐきが気になって自然に笑えない
- 歯ぐきのラインが真っすぐに整っていない
- 歯ぐきが歯を覆い過ぎている
- 痛みや出血が怖くてガミースマイル治療ができずにいる
- 忙しくて治療をする時間が取れない
ガミースマイルになる原因
ガミースマイルになってしまう主な原因は、大きく分けて
①歯茎・歯の大きさ、②上唇の形・口回りの筋肉、③骨格・歯並びの3つです。
ガミースマイルでお悩みの方は、これら3つの原因が重なって生じていることがほとんどです。
①歯茎・歯の大きさが原因
歯茎が過度に発達している
歯茎が発達しすぎると大きく歯を覆い隠してしまい、歯茎が目立つようになってしまいます。
歯が小さい・短い
生まれつき歯が小さかったり、歯が十分に生え切らない(受動的萌出不全)で短くなっているたりすると、相対的に歯茎が大きく見えてしまうことがあります。
遺伝的な要因もありますが、ビタミンDの欠乏により生じることもあります。
歯の生えている位置が低い
口内の中で低い位置に歯が生えている場合、歯と歯肉の境目の位置も低くなるため、通常よりも歯茎が見えやすくなってしまいます。
②上唇の形・口回りの筋肉が原因
上唇が薄い
上唇が薄い(縦幅が短い)場合、口を少し開けただけで歯茎が見えてしまうことがあります。
上唇の筋肉(上唇挙筋)が過度に発達している
上唇をこめかみ方向に引き上げる役割を持つ筋肉(上唇挙筋)が過度に発達していると、上唇が捲れ上がりやすく、根本付近まで歯茎が見えてしまいます。
基本的に加齢とともに筋肉は衰えていくため、年齢を重ねると歯茎の露出も減っていきます。
③骨格・歯並びが原因
上顎骨が前に出ている(出っ歯)
上顎骨が前に出ている上顎前突と呼ばれる状態の場合、前歯も突出した状態(出っ歯)になります。
出っ歯だと上唇が上部に押し上げられてしまい、歯茎が見えやすくなってしまいます。
骨格は遺伝することがあるため、母親・父親のどちらかが上顎前突だと遺伝する可能性があります。生まれつき骨格に問題がなかったとしても、幼少期におしゃぶりを長期間使用したり、前歯を舌で押す癖があったりすると、出っ歯になってしまうことがあります。
上顎骨が縦長になっている
上顎骨が縦長で面長となっている方は、上の前歯が下方に生えているとガミースマイルになりやすい傾向にあります。
下の前歯が上の前歯を覆っている(過蓋咬合)
上下の歯を咬み合わせた際に、下の前歯が上の前歯を覆ってしまう状態(過蓋咬合)だと、笑った時に歯茎が見えやすくなってしまいます。
こちらも遺伝的な要素はありますが、虫歯・歯周病で歯を失ったり、歯ぎしりや食いしばりで歯がすり減ってしまうと過蓋咬合になってしまうことがあります。
歯肉形成のメリット
コンプレックスが解消できる
歯肉形成により歯茎を整えることによってガミースマイルが改善され、コンプレックスの解消に繋がります。
笑う時に口元を気にしている方や、人前に出てお仕事をすることが多い方などは、悩みが改善されてストレスなども軽減できるでしょう。
施術時間が短い
歯肉形成の大きなメリットは、施術時間が短く手軽にできる点です。歯肉を電気メスやレーザーで切除して形を整えるだけなので、基本的には10分前後で施術は終わります。
そのため、お仕事の休憩時間や帰宅途中などに受けることも可能です。
通院回数が少なくて済む
歯肉形成は診察・施術・経過観察と3回の通院回数で済むことがほとんどです。
当院の状況や症状によっては、当日中に診察と施術を行うこともできます。そのため、定期的にお休みの取れない忙しい方でも手軽に歯肉形成を受けていただけます。
ダウンタイムがほとんどない
歯肉形成は負担の少ない施術となっており、ダウンタイムはほとんどありません。
術後に痛みや腫れが生じることはありますが、施術日から普段通りの生活を送ることができます。
虫歯・歯周病などにかかりにくくなる
歯肉形成で歯茎の露出を抑えることで、口腔内が乾燥しにくくなり、虫歯・歯周病などにかかりにくくなります。
唾液には口の中を洗い流す浄化作用や、酸を中和させて虫歯の進行を予防する作用などがあるため、口腔内の乾燥を防ぐことは重要です。
安く治療できる
ガミースマイル治療には上顎の骨を切る、セラミック矯正などの方法もありますが、これらと比較して歯肉形成は安価に治療ができます。
歯肉形成のデメリット
治療が難しい場合がある
骨格や筋肉の過剰発達などが原因でガミースマイルが生じている場合、歯肉形成では改善できない可能性があります。
また、歯肉の切除範囲は上顎骨が露出しないよう3mm前後に限られるため、歯肉が覆っている範囲が広いと施術をしても目立ってしまう可能性があります。
当院では診察時にしっかりと原因を見極め、歯肉形成が適応できるかどうか判断させていただきます。
後戻りする可能性がある
歯肉整形は、後戻りしてしまう可能性があります。半年程度で戻ってしまう方もいれば、数年後も戻らない方など個人差があります。
歯磨きなどのアフターケアをしっかり行えば、歯茎が引き締まり、後戻りを防止することが可能です。
痛みや出血、知覚過敏が出る
歯肉形成を行った後はチクチクとした痛みが生じたり、歯磨き時に出血をしてしまったりすることがあります。
いずれも症状は軽度であり、数日から数週間で自然治癒していきます。
また、本来歯肉で覆われていた部分が露出することで、熱いものや冷たいものがしみる知覚過敏の症状が出ることもあります
一過性であることがほとんどですが、数日間は刺激のある食べ物や飲み物は避けた方が良いでしょう。
ブラックトライアングルが生じる
ブラックトライアングルとは、歯と歯のあいだと歯肉で囲まれた部分にできる三角形型の黒く見える隙間のことです。
重度なブラックトライアングルの場合、相手に老けた印象を与えたり、ブラッシングができず虫歯・歯周病などのリスクが高まったりするので注意が必要です。
歯肉形成の流れ
STEP1 診察・カウンセリング
患者様のお悩みや口腔内の状態をチェックし、歯肉形成で治療できるかどうかを確認いたします。
治療に関して不安な事や疑問点があれば、全てお答えいたします。
STEP2 施術
痛みを感じないように、施術部分に局所麻酔を行います。その後、歯肉を過度に切除しないようにマーキングを行い、電気メスで切除をしていきます。
電気メスは切除と同時に止血もできるため、出血はほどんどありません。施術は10分前後で終わることがほとんどで、術後すぐに帰宅することができます。
STEP3 経過観察・アフターケア
切除部分の経過観察を行い、問題がなければクリーニングなどのアフターケアを行います。
これまで歯肉で埋もれていた部分のプラークや歯石などを除去して、虫歯・歯周病などを予防します。
ご自宅でのブラッシングなど、セルフケアの方法も指導させていただきます。
歯肉形成のよくある質問
-
保険適用で治療できますか?
歯肉形成は審美治療にあたるため、保険適用はできません。
-
妊娠中・授乳中でも治療できますか?
歯肉形成に用いる局所麻酔は安全性に問題はありませんが、胎児や妊婦へ悪影響がないとは言い切れません。
そのため、妊娠中・授乳中の方は、治療をお控えいただいております。 -
未成年でも治療できますか?
未成年の方は発育途中であるため、骨格や歯肉の形が変化する可能性があります。
そのため、未成年の歯肉形成には対応しておりません。 -
ダウンタイムはありますか?
歯肉形成は骨や歯を削らない施術であるため、痛みや腫れ、出血といったダウンタイムの症状が出ることはほとんどありません。
施術後も普段通りに過ごすことができるため、お仕事に支障を来たすこともありません。 -
施術後は普段通りブラッシングできますか?
施術部位はやや出血しやすくなっているため、優しくブラッシングすることを心がけてください。
毛先の柔らかい歯ブラシの使用もおすすめです。
術後2週間は出血のリスクはありますが、歯茎の後戻りや虫歯・歯周病などを予防するためにも、ブラッシングは欠かさず行うようにしてください。 -
矯正治療中に歯肉形成はできますか?
基本的には、矯正治療が完了して歯並びやお口の形が整ってから歯肉形成を行うことを推奨しています。
どうしても矯正治療中に治療がしたい場合は、診察をして判断いたしますのでご相談ください。